ベテラン摂食障害女の、その後の人生。

病院に頼らずに心身ともに社会復帰したい人のお役に立てればと思い、過去の経験を綴ります。

何に癒されるのか

わたしは昔から甘い食べ物が好きだったのです。

 

こんばんは。かつて15〜25歳までの10年間摂食障害だった、アラフォー主婦のユイカです。ちなみにわたしは主に過食・嘔吐型でした。

 

食べる事が好きだったので、過食症になった、というのは、わたしの場合1つあると思います。

しかし、食べたら太る。わたしの場合父親と祖母が肥満でしたので「わたしも遺伝子的にきっと太りやすいんだ」「食べたらデブになる」という恐怖心から食べた物を吐き、しかし全部戻してしまえば栄養が足りず身体が枯渇するからまた食べて、そしてまた吐いて食べて…の繰り返しだった。

 

甘い物を食べると癒された。

お菓子や菓子パンが好きだった。

しかし、太るのが怖くて食べても吐く。

食べても戻してしまう以上、消化吸収はされないから、心身が満たされない。それに留まらず「また過食嘔吐してしまった」と自己嫌悪にも陥る。結局は癒されない。

食べた瞬間は癒されたけれど、その癒しは刹那的で、むしろ過食嘔吐症の心身にはマイナスだった。

 

では、食べ物の他に、当時のわたしが癒しを得られる可能性があった物は、何か存在したのか。

 

ネコや赤ちゃんは癒される。

しかし身近にはいなかった。

 

ドラマや映画が好きだった。

しかし実家では見る事が許されない。

映画館に行くよりも過剰嘔吐にお金を使わずにいられなかった。

 

歌が好きだった。

実家では歌うことや音楽を聴く事を禁じられていた。1人カラオケは今ほどメジャーではなく、カラオケボックスに1人で入る勇気がなかった。

 

漫画やゲームも好きだった。

禁じられていた。

 

ダンスを習いたかった。

馬鹿にされた。

 

ピアノが好きだった。

弾くと「勉強しろ」とおこられた。

 

勉強は、キライだった。

強要されたけど、脳も働かず、出来なかった。

 

友達とご飯を食べに行ったり遊んだりしてみたかった。

受験に受かるまでダメだと言われた。

大学受験に失敗した後は、公認会計士試験を強要され、いつまでもいつまでも受験生だった。

結局は諦めたら楽になったが、それまで地獄が続いた。

 

 

わたしの場合は親が過干渉で、わたしのやりたいと思った事は全て止められて、替わりに親が進路を押し付けてきたんですね。わたし自身のやりたい事とは真逆の世界だったけど、親を見返したくて、頑張ってみたけれど、ダメでした。

 

わたしは、自分が嬉しかったり楽しかったり癒されたりする事から離れて、好きでもない親から強要されたタスクをこなそうと、無理をしていた。自分に嘘をついていた。だから摂食障害に陥りそこから10年も抜け出せなかった。

 

今、摂食障害と闘っていらっしゃる方は、原因を探ってみると良いと思います。

今、摂食障害以外には何がストレスなのか。

摂食障害の原因になっているストレスの正体は何なのか。

 

そしてもしあなたが心身共に健康で、時間もお金もあったとしたら、何をしている時にあなたは、楽しくて嬉しくて癒されるのか。

もしも今完全に自由だったら、何をしてみたいのか。

昔、子どもの頃、興味があったり好きだった事は何なのか。

 

 

原因から離れ、自分の真の喜びや癒しに身を置く事が出来たなら、解決の光が見えてくるかもしれません。

 

 

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