ベテラン摂食障害女の、その後の人生。

病院に頼らずに心身ともに社会復帰したい人のお役に立てればと思い、過去の経験を綴ります。

過食症の始まりの始まり

昨日はわたしが高校1年生の頃に始めて過食嘔吐に手を染めた時のお話しでした。

 

こんにちは。かつて15〜25歳まで10年間摂食障害だった、アラフォー主婦のユイカです。ちなみにわたしは過食・嘔吐型でした。

 

当時「痩せたい」と思っていたそもそもの素地として、親から常に「デブ」と言われ続けていた、というのが大きいかもしれません。

わたしの父はデブでした。

そして、父方の祖母も、ふっくらとしていた。

 

父は口癖の様に頻繁にこう語っていました。「俺のデブは遺伝だ。俺は水を飲んでも太るんだ。だから俺に似たお前も、必ず遺伝で太る」

そしてわたしは、今にして思えばそこまで太ってもいなかったのに、父からあだ名の様に「デブ」と呼ばれ続けていたのです。

 

父は娘可愛さから、小学生男子が好きな女の子にちょっかいを出すみたいに冗談で言っていたらしいです。しかし

 

「ブス」「デブ」「腹が出とるぞ」

「うぇえええ、気持ち悪い。お前の顔を見ると醜くて吐き気がする」

 

そんな言葉を「遺伝子的にデブ」だと宣う父の口から浴びせられ続けていた実家は、過食が始まる前から過食に陥りやすい環境が整っていた、と言えるのかもしれません。太る事への嫌悪と恐怖がいつも隣にありました。

 

さらには父はわたしが何かを口にする度に、からかう様に、嬉しそうに楽しそうに

「太るぞ〜。デブになるぞ〜」と言ってきました。

父とともに食卓に着かねばならない時間はストレスでした。

 

「こんなひどい言葉を毎日浴びせてくる父の様に、醜く太りたくない。」

「太ったらパパみたいになってしまう」

 

恐怖でした。

 

でも、成長期はお腹が減る。

そこで、食欲に負けて食べ、しかし太りたくなくて戻す…という生活を始めてしまったのです。

 

 

子育て世代の方にお伝えしたいです。

子どもに決して「デブ」などのマイナスの言葉をかけないで欲しいのです。そのストレスが積もり積もって、食事と正しく向き合えなくなっては困ります。摂食障害は1度陥ってしまうと回復に時間を要する病です。

摂食障害の引き金になりかねない、お子さんの自己肯定感を下げてしまう様な言葉は、とてもリスキーである事をどうか知って頂きたいのです。

 

親子関係にとどまる話ではありません。

恋人にも、友達にも。あなたの大切な人には、汚い言葉を浴びせないで欲しい。

何気なく付けてしまったその傷が、お相手にとっては致命傷となるかもしれないのです。

始まりは小さな傷でも、時間をかけて膿み、腐り、最終的にはそれが元となって朽ち果ててしまう可能性だってあるのです。

 

#過食 #拒食 #鬱 #躁鬱 #摂食障害 #ダイエット #美容 #健康 #社会復帰