大丈夫、と言うのが親である事は良いのか悪いのか
娘が過食症になってしまった。そんな相談を受けました。
こんばんは。かつて15〜25歳までの10年間摂食障害だった、アラフォー主婦のユイカです。ちなみにわたしは主に過食・嘔吐型でした。
過食症の娘さんとは「友達母娘」と言える関係性で、とても仲良しな相談者さん。
わたし自身が「過食から立ち直るためにやった事リスト」をお渡ししようとは思っていますが、一方で、ちょっと嫉妬してしまいました。
わたしは、過食症を誰にも相談しませんでした。親にも友達にも。
「こんな醜く汚い愚行を相談できるわけがない」と思って1人でストレスを抱え、食べ物を抱え、ムシャムシャ食べてゲロゲロ吐き続けていました。10年間、1人で。途中病院にも行きましたが、医者は誰1人として役に立たなかった。
しかしわたしの知人のお嬢さんは、家族の理解がある。お母様は「ユイカちゃん昔過食症だったって言ってたよね?どうしたら治るの?」と聞いてきた。娘さんの為に。
相談出来る母親がいる事に嫉妬したし
そのお母様も「娘を救いたい」と、わたしに相談するというアクションを起こしてきた。
すごい。異次元だ。
何なんだこの、家庭の温かさは。
こんなに温かい家庭でも、過食症が起こるのか?なぜ?
少し状況を伺ってみると、理想と現実のギャップにお嬢さんは苦しんでいらっしゃる。お嬢さんの夢に家族の理解と支えがあるからこそ、お嬢さん本人は家族の期待に応えられないもどかしさや悔しさがまた、ストレスになっている…そんな印象を受けました。
うーん。
「大丈夫よ」
そんな言葉を誰かにかけてもらいたい。
過食症とは孤独な病ですから、そんな願望はあると思います。しかし「大丈夫よ」と言われるのが親であればこそ「安心」でなく「プレッシャー」に感じてしまうケースも、充分にあり得る。いや、20歳前後にもなればむしろ、プレッシャーかもしれません。
本当に、親子関係というのは難しい。
離れるべき時は離れた方が上手くいくし
一緒に過ごす事が薬となる場合もある。
過食の原因に親が少しでも関係している場合は
「親との適切かつその時の最適な距離」を保つ事が、過食症克服の重大な鍵となるのかもしれません。
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