ベテラン摂食障害女の、その後の人生。

病院に頼らずに心身ともに社会復帰したい人のお役に立てればと思い、過去の経験を綴ります。

許さな〜〜〜〜〜い

昨日の続きなのですが、「そうは言っても、許せないヤツがいる」という方の気持ちもわかります。

 

こんにちは。かつて15〜25歳までの10年間摂食障害だった、アラフォー主婦のユイカです。ちなみにわたしは主に過食・嘔吐型でした。

 

わたしも「許せない人っていますか?」と問われれば、「かつて許せなかった人」トップ10くらいまではスルスルと出てきます。その中でもトップ3の人々の事は数年〜数十年、常に心の中で恨み続けていました。何をしていても頭から離れない。悔しさのあまり身震いする。怒りには波があり、ある時は憤怒のあまり暴れだし、ある時は恨みつらみをただ静かに紙に書き出して破ったり燃やしたり。ストーカーの様に対象者やその関係者をネットやSNSで検索し続けたりもしましたし、弁護士に相談した事もありました。

訴えてやりたい。社会的に抹殺してやりたい。アイツの家族に知らしめてやりたい。いろんな事を考えては神経が昂り、心の休まる事がなかった。

 

許さない、許せないという状態は、過緊張です。常に全身に力が入り、精神も張り詰めた状態。もちろん睡眠も上手く取れません。

《昼は活発に動き、夜は心身ともに緩んだ状態で深く眠って身体を休め、翌日までに回復する。》

本来ならこれが生き物として、人間の理想の生活サイクルだと思います。しかし常に過緊張で「許せない」「殺したい」「訴えてやる」という状態の人は、夜、心身が休まらない。この状態が長く続くと自律神経がおかしくなりますし、摂食障害を患えば長期化するでしょう。

 

ですが、長年恨んでもあなたの心身の傷が深くなるばかりで、恨みの対象者は平常な生活を送り続けているとしたら…あなたはどんどん体調が悪くなっているのに、相手は何も変わらず、むしろ幸せそうなら…悔しいですよね。

ますます、許せないでしょう。

しかしその状態を続けても、あなたは幸せになれない。

 

許す事も忘れる事も出来ないのに、どうすればいいの?時間が解決するなんてウソだ!!

 

そうですよね。

ツライでしょう。

 

でも、あなた自身が幸せになるためには、その状態からあなたが抜け出すしかない。あなたがあなたを助けてあげない限り、あなたは救われない。自分を救えるもの幸せに出来るのも自分だけなのです。その手段は、他人を恨む事ではない。

 

「人生には、どうにもならない事がある」

今、悔しくても許せなくても、割り切る努力や、過去に囚われない努力、次に進む努力を、出来る事から始められたら良いですね。

 

 

実は今朝、話題になっていた「M」の田中みな実さんの怪演「許さなーーーーーーーーーーーーーい」を見たんです。昔のわたしの心情を代弁してもらえた気がしてスッキリしました。それで今日は「許さな〜〜〜い」についての投稿でした。

 

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