ベテラン摂食障害女の、その後の人生。

病院に頼らずに心身ともに社会復帰したい人のお役に立てればと思い、過去の経験を綴ります。

健康は大切か?

摂食障害の患者に対して「なぜそんなに体に悪いことをするのか?」と、理解ができない方もいらっしゃると思います。

 

こんにちは。かつて15〜25歳までの10年間摂食障害だった、アラフォー主婦のユイカです。ちなみにわたしは主に過食・嘔吐型でした。

 

食べない事。食べ過ぎる事。食べても吐く事。どれも「健康に悪い」。そんな事はわかっている。

でも、過食症・拒食症から抜け出せない人は、心身のバランスが崩れ、摂食障害にならざるを得ないが為に、そうなってしまっている。

 

「健康になりたい」

そんな、健康を目標に掲げ、意図しただけで治るのなら、医者は要らないのです。

 

「健康」

確かに大切ですし、必要ですけど、それだけが全人類の目標なら、少々話しは飛躍しますがらなぜお酒やタバコはこの世から無くならないのでしょうか?

 

例えば人々がタバコやお酒で得ているものは、他には変え難い何かなのかもしれない。自らの心身のバランスを保つ為にお酒やタバコが必要な人がいるかもしれないし、それらを通じて得られる人との触れ合いが生き甲斐な方も大勢いらっしゃるでしょう。

 

お酒やタバコの価値は健康のそれにまさるという人は、決して少なくない。(ある程度健康だからこそ、そう言えて、お酒が飲めてタバコが吸えるのでしょうが)

健康でいられるに越した事はないけれど

それだけが目的の人生に機敏って感じられますか?味わいや彩りは豊かですか?

 

わたしはこれまでお医者さん方とお話ししている時は概ね「超つまらん」「医者というのはなんて話しの通じない、心の機微のわからない人々なんだ」と思ってきました。

先生方は激務ですし、患者の心に寄り添う必要はない。科学的・学術的根拠のもと対処するのが正しい仕事のやり方でしょう。

 

でも、つまらなかったし「医者と話しててもわたしの病気は治らない」って、思ったんです。

 

そこには物語りがなかった。

 

摂食障害なんかに陥る人は、そこに行き着くまでの、人生の物語りがあったはずなんです。

 

物語りを紐解かずして、完治は有り得ない。

面倒でも物語りを見つめ、紐解くことが、治癒への近道だと思うのです。

 

健康的に長生きするということに一番の価値を置いている人と、そうではない人との間にはとても大きな価値観の差異が存在している。

摂食障害に陥る人々は後者です。そして多くのお医者様方は前者でしょう。

 

そりゃ平行線だよなと、思ってしまうのです。

 

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